ニューヨークに単身赴任して5ヵ月が経ちました。人生で初めての海外暮らしかつ一人暮らし。最初はそもそも生きていけるか心配していましたが、ニューヨークの自由な街の雰囲気が性に合っていたこともあり、特に問題ないことが分かりました。
同時に、気づいたことがもうひとつ。仕事仲間をみても、プライベートのお友達をみても、現地の人たちの毎日過ごしている時間の濃いこと。何となく惰性で過ごす人ってほとんど見かけなくて、向上心に溢れた能動的な動きをしている。 文字通りに「Work hard, play hard」。終業の18時までにとてつもない集中力で働いて、その後はプライベートの時間に切り替える。よほど緊急の案件でない限りは翌朝にフルマッハで働く。要するに、メリハリがある。そして、四六時中仕事ばかりして労働生産性が低い人よりも、限られた枠の中で集中力も効率性も高く、プライベートも充実させ、ボランティア活動まで出来てしまう人が評価される。
これって実はすごくストイックで難しいことだと5ヵ月経って実感。時間投下の量に甘えることが難しいのだから。残業する時ですら、「Set aside time for certain minutes when you do overwork」とお友達からのコメント。基本的な考え方としては、「Do your work at work. Don’t even think about it out of work. Only care about work at work.」の価値観があるようです。
このような価値観に揉まれる中で、社会人5年半の経験も照らし合わせてみて気づいたんですよね。結局、次のステップを目指すのなら、単位時間あたりの濃度や価値を上げていくことが重要なのだと。そもそも一度限りの人生で限られた時間しかない中で、より多くのニーズに良質な内容でこたえたり、バケットリストを実現したり、家族を大切にする時間を確保するには、時間をいかに上手く使うかが至上命題なのだと。お金で時間を買う心持がよいと。この気づきは1年限りの駐在期間をめいっぱい活用しようとすることがプラスに働いて得られたものでもあるので、恵まれた環境に感謝しています。私の本業の業態としても、単位時間あたりで報酬が発生し、ステップが進むにつれて単位時間あたりの報酬が大きくなる(それだけ価値を出せる)という仕組みになっていることも大いに影響しています。日本にいた時は、実際に働いていた時間をごまかして割引して記録してたこともありましたが。。。米国はその点めちゃくちゃストイックで、実態を記録し、効率悪いならどこを改善するかを常に反省し続ける。労働生産性が高いことも納得です。その分空いた時間で見聞を深め、自己投資にいそしみ、家族の時間を大切にする。それが価値観の広さや柔軟性につながり、仕事にも返ってくる。そういったサイクルが回っているのだなぁと実感しました。まあ、働き方の正解は一つではないし、その人の特徴によるところもあるけれど、やると決めたら先にデッドライン(Overworkするにも、今日は2時間やるとか)決めて、実際に守れるかどうかはさておき、目指して動くということが大事なのかなと考えています。ちなみにこのブログも朝の8:30までに書きあげると意気込んでいます笑
今後の行動計画としては、朝起きたら1日のスケジュールを立てて、実際の行動を別に記録して、照らし合わせるって感じですね。ずれるのは当たり前なので、結局のところ、どうしてずれたのか、どうしたらもっと良くなるのか、研究して次に活かすことが大事だと思っています。あと、最近読んだ「神・時間術」という本では、1日24時間を1次元で捉えるのではなく、時間帯・状況に応じた集中力と掛け合わせた2次元で捉えると、何をどういう順番でするかの組み立て方が改善するといった内容がありました。そうかそうか、集中時間をより多く確保できるほうが、キャパシティーが増えるのだなぁと。そのためには、最低7時間の睡眠は譲れないと思えたし、酒も飲みすぎたら翌日の集中時間が減ってしまうから嫌だなあと思えたり、夕方に30分だけでも運動したらその後の集中時間が増やせそうとか、今までにない着眼点で行動できるようになってきました。結局のところ、10億円あげるかわりに明日死ぬとしたらどうする?って聞かれたら、答えはNoなんですよね。生きている時間自体がお金と比べ物にならないプライスレスなもので、時間が最優先だと思っています。
大変長くなりましたが、こちら5ヵ月過ごした上での、時間に関する気付きをまとめてみました。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。もしこんな考え方もあるよ、とか、気付きがあれば、ぜひお待ちしていますー!
コメント