NYでコロナに・・・

日常生活

今回はニューヨーク駐在先にてコロナに罹った経験談です。さらに、本来は飛行機で西海岸方面のナパバレー・ヨセミテ国立公園方面に旅行に行くための休暇と重なりましたので、やむを得ないキャンセルの際にどう対応したかもご紹介します。本日で診断から3日目となりだいぶ落ち着いてきましたので、記憶が新しいうちに、記事に残したいと思います。

ニューヨークの病院・薬局事情

病院に行くまでの手続き

しろくまの発熱が39.5度を超えたとき、これは明らかに普通の風邪ではないはずだと思い、夜8時を過ぎていましたが病院へ行くことに決めました。駐在者は出向元あるいは出向先企業のもとで何らかの保険に加入しているはずなので、まずは保険会社に連絡しました。しろくまの場合は、もはや書類を探すことも辛すぎて、時差を活用し日本の出向元企業の人事担当者に電話で相談してから動きました。何かあった場合に備えて、保険の書類はすぐに取り出せる場所に置いておくほうが良いですね。そして保険会社に電話し、提携病院を紹介してもらいました。提携外の病院で受診してしまうと保険が効かず超高額となってしまうので要注意!この時には夜9時を過ぎていたこともあり、緊急病院は英語対応のみとのことでした。翌朝の旅行を諦めるためにも、早く診断を受けたかったので、そちらの病院に決めました。しろくまの保険では往復のタクシー代も負担してくれることが後押しになりました。

いざ病院へ

病院の中に入ると、あら、日本の病院と似た雰囲気だ!と思いました(この後中身は全然違うことが分かるのですが。。。)すぐに保険の提示を求められるものの、日本の保険会社が米国の保険会社に提携し、保険証を発行して送るのでお待ちくださいとの指示を受けていたため、しばらく待つことに。。ようやく入手できたので受付にチラ見せしたところ、精査もされずに受診室へ。。

壁についている機械から銀の棒を取り出し、顔の前に突き付けられました。ナニコレ?これは、体温は舌の下で測るためのものと説明してくれました。棒でむにゅっとされたまま口を閉じてしばらく待機。。。「103.XX」の表示。即座に換算できないのでわかんないー。その後鼻から粘膜とって検査する恒例イベント。いつも怯えるのですが、状況を察知したのか、控え目にしてくれました。

待機して10分後、Cのところに薄っすら、でも確実にラインが、、。そこにイケメン医師登場。「Sorry, you are positive for covid」と医師からのコメント。オーマイガー。その後お薬の処方を相談したり、呼吸機能に大きな問題がないかをみたりしてもらいましたが、謎に肩へのボディータッチが多い!「大丈夫だからね(肩ポンポン)」みたいな。いやいや、まあイケメンだから多少はいいけど、こっちコロナ陽性患者ですけどー?!全然気にしてないのか?という感じでしたね。

診断が終わり受付で待機していると、名前を呼ばれることもなく、、、急に消灯!!「今日の営業はもう終わりだから、保険の書類はこちらのアドレスに送ってね」ええええええ。いやいや、手続き待ってたんだけど。呼ばれなくても受付に自分から行く方式だったのかもしれません。ここで怒涛の交渉。あとで請求が来てトラブルになることは絶対に避けたかったので、その旨説明し、海外の病院も初めてと説明。結局、その場で保険会社との連携手続きしてもらえました。よかったぁ。そして受付に沢山飴ちゃんが置いてあることに気付き、衛生観念どうなってるねん?!と思いつつコロナ陽性で怖いものなしの私は一つもらいました(笑) ちなみにこの時診断書や処方箋などの紙は一切渡されず、、、薬はWalgreensという薬局でピックアップするよう伝えられました。ああ、問診票かいたとき最寄りのWalgreensに届いているのだろうな、と思ったのですがこれが大失敗。。

薬局でお薬をもらうまで

翌朝、病院から電話が来て、「君の処方箋とお薬はXX丁目のWalgreensにあるよ」とのこと。その場所知りません!最寄りのWalgreensへの変更を依頼。完了し次第連絡するので待っていてね、とのこと。3時間が経過し、ようやく次の電話が。「希望のWalgreensに送ったから、あと1時間後には反映されると思う」この時点で午後3時。「分かりました、午後4時半に行くからね。」とお返事。

さて、午後4時半に薬局についたところ、「君の処方箋は届いていない」とのコメント。ええええ。急いで病院に電話すると、アフターサービスにお繋ぎします、と転送され、待てど暮らせど誰も出てこない。3回かけなおし転送され、4回目でついに病院の担当者にぶちぎれ交渉。「こっちは39.5度なのに誰も助けてくれないってどういうこと?!診断受けてからもう20時間近くもお薬待っているんだけど!」すると、次の転送ではすぐにアフターケアの人に繋がり、薬局の人からも「処方箋が確認できたよ」とのコメント。ようやくお薬をゲットできたのは午後5時半のことでした。

これから

私の保険会社の規定では、病院の往復タクシー代と処方薬代を個人で立替し、後日返金される仕組みとなっているので、これからメールで送りたいと思います。紆余曲折ありましたが、何とかここまで来られてよかった。。。と同時に、今回の経験をふまえると、現地在住の50, 60代の方々が、医療目的で日本への帰国を検討されることにも納得です。私の場合は幸いにも命に別条はありませんでしたが、、、実際に医療のアレンジに時間がかかって命を落とした友人がいる、といった話も聞いたりしましたので。富裕層向けのサービスはその限りではないと思うのですが、一般市民には大変な面がありますね。

旅行のキャンセル対応について

さて、旅行についてですが、大きな費用内訳としては、1) 往復の飛行機代、2)ナパバレーのワイナリー巡りツアー代、3) ヨセミテ国立公園ツアー1泊2日代、4) シリコンバレープライベートツアー代、5) ホステル代でした。

1) については、United航空のキャンセル返金不可のチケットではあったのですが、特に大きな費用であったため、コロナ陽性を逆手にとってなにかできないかを問合せしました。すると、Refund Formなるものを紹介してもらい、そこにコロナ陽性診断結果を貼り付けて返金依頼を出すことに成功。現在返信待ちです。航空会社としても、コロナ陽性者に搭乗されては困るでしょうし、、良い結果をお待ちしています。

2) および 5) についてはキャンセル返金不可であり、支払いました。

3) については、ツアーの中でも特に費用が大きかったのですが、なんと、一緒に行く予定だったお友達の旦那さんが急遽ニューヨークからサンフランシスコに駆けつけて参加してくれることになりました♡もちろん費用は負担する予定ですが、夫婦の思い出になるなら本当に良かった♡

4) はガイドさんのご厚意で、半額にしてもらいました。

いやー、こうして書き並べると、残念な気持ちがゼロであったというのは嘘になりますが、他方で症状が辛すぎて能動的に行きたくないと思ったのも事実です。それだけコロナの症状がつらかったのです。。。(笑) また、10年前であれば、ショックで気持ちを切り替えできていなかったと思いますが、現在は起きた事象は基本的に受け入れるスタンスであり、思い通りにいかないことだらけなので、それに慣れたということもありますね。意外と?20歳前後から30代手前までの間に、精神面も変化したのだなぁと感じた出来事でした。もう起きたことは変わらないですし。その部分での諦めがついたのと、むしろ次どうしたら良いのかが重要だと考えるようになりました。何より健康は第一ですね。

ご参考:症状の推移

最後に、今後コロナに罹る方々へのご参考までに、症状の推移は以下の通りでした。

診断2日前:仕事中に微かな頭痛を感じ、午後6時の退勤後にすぐ仮眠を2時間とる

診断1日前:朝から少しぼーっとしているが、深刻には捉えることなくオフィスに出勤。午後から咳が抑えられなくなり、ミーティングにも集中できなくなる。

診断日:朝の体温は37.5度。微熱の範囲内と判断し、在宅勤務をしていたところ、みるみるうちに体調が悪化し、夜の7時には39.5度に到達。喉もイガイガ痛いし、頭痛もあるし、鼻水もすごい。翌朝から飛行機でサンフランシスコに向かう予定もあり、一度正式な診断を受けるため病院へ・・・

診断1日後:ずーっと自宅で寝てましたがつらくて辛くて。。。重い頭痛、鼻水鼻づまり、止まらない咳、発熱が続いていました。ようやく処方薬にありつけたのは夕方でしたが、すぐに効かず、吐気が催され半分くらいもどしてしまいました。処方箋のトラブルで症状が悪化したこともあり、文字通り辛すぎて大泣きしました泣泣

診断2日後:一晩寝て目覚めたところ、ようやく発熱が落ち着き37度前後となりました。今度は、口の中がとーっても苦くなりましたが、しろくまの場合は、食事の味や香りは楽しめたので不幸中の幸いでした。この頃から、たまに胸が痛くなったり、くしゃみが出たり、また違ったバラエティーの症状が出てきました。

診断3日後(現在):鼻水鼻づまり・口の中の苦みが残っている状態に。頭痛・発熱・喉の痛みは完全になくなりました☆彡

まとめ

ありのままの体験談を綴りましたので、どなたか必要な方のお役に立ちましたら幸いです。さらに知りたい点などありましたら、遠慮なくコメントくださいませ。

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